グッドカンパニークラブ東京 第7回のご案内

幸せ軸への変革の大切さが学べる旅館 松本楼

第7回  2024年7月22日(月)
ホスト 株式会社ホテル松本楼

    代表取締役 松本 光男様
    https://www.matsumotoro.com/

古くは万葉集や古今集に詠まれた湯の町、伊香保。 草津温泉、四万温泉と並び上州三名湯に数えられ、石段を中心とした佇まいは温泉情緒に満ちています。その中でもひときわ輝く旅館がホテル松本楼です。当館のテーマは”やさしさとふれあい”。小さなお子様からお年を召された方まで楽しいひとときを過ごせるよう、お食事やお風呂などの細部に至るまで心が込められています。一時は危機に陥った経営を見事に再建させ、伊香保温泉全体を牽引する存在にまで成長させた秘訣を松本社長に伺います。

2012年の悲劇

先代が日比谷松本楼で修業し、郷土の伊香保に戻り洋風飲食店を始めたのが60年前。その後旅館業へと多角化し、今や伊香保温泉内でも有数の繁盛店としてその名を馳せるまでになりました。しかし、2012年に先代から経営を引き継いだ現在の経営者である松本光男社長、由起女将のもとに激震が起きます。
当時、スタッフは売店、フロント、車両などそれぞれの持ち場でしか仕事をしていませんでした。これでは偏りがあり非効率だと考え、マルチタスク、多能工化をしようと経営改革に踏み出しました。一人三役ができるように新しく生まれ変わるという思いで新たに8名の新入社員も迎え入れました。
しかし、スタッフたちの対応は冷めていました。「そんなことをするために雇用されていない」と一週間で10名が退職。そしてその社員が近隣の旅館ホテルへ転職し、あろうことか「こっちのほうが楽だよ」と残った社員を引き抜き、なんと半年間で85名のうち30名が退職していくという悲劇に見舞われます。8名の新人も全員辞めていきました。「松本楼は潰れる」という噂が広がりました。悩みに悩んだ松本ご夫妻は、倫理法人会の先輩に辛い胸の内を打ち明け、すがる思いで頼りました。

傾聴がわが身を救う

その先輩は、こう語ったそうです。「辞めていった社員のことをどう思っている?」すると女将は間髪入れずに「恨んでいる!」と口にしてしまいました。「それだったら最後は二人になってしまうよ」と返され、このままだと皆辞めっていってしまうと諭されました。
ではどうしたらいいのかという夫妻の問いかけに対して、本気で取り組むならという条件でその先輩は助言をしました。

「辞めていった方々の今までの働きに心から感謝してください」

言われてすぐに出来るはずもありませんが、仕事を終え、就寝前に忠告に従い、夫婦でとりあえず話し合ってみることにしました。冷静になって辞めていった社員がどんな仕事をしていたか、思い起こしていったのです。
すると、午前零時を過ぎても宴会の手伝いしてくれていたAさん、夏の暑い時に詰まってしまった下水溝を泥まみれになってゴミあさりをしてくれていたBさん、といった具合に走馬灯のように思い起こすことができました。あんなにしてくれたのに当たり前の態度でいたり文句を言ったり、ずいぶんひどいことをしていた自分たちの姿がそこにあって、皆に寂しい思いをさせてしまっていたことに気付き二人で泣いてしまったそうです。

2か月で感じられた幸せ軸経営の効果

それからは、残ってくれている社員に対して感謝の心で接するようになり、2か月もした頃、「最近、辞める人いないね」と社長に語る女将がいました。首の皮一枚残り、ここから幸せ軸経営へと松本楼は変貌を遂げていくのでした。
それまでは、社員の高齢化、少ない休日、人事異動なし(助け合わない職場)、中途採用者のみ、経営数値はクローズといった典型的な業績軸経営の限界兆候でしたが、幸せ軸への経営改革が進むにつれ、社員の平均年齢30.5歳、休日105日、マルチタスク実現、経営情報オープンへと様変わりし、企業風土は劇的に改善され、それに新卒者が反応してこの5年間で34人もの新規採用を実現するに至っています。
社員さんも会社に対して、
「先輩が自分のことを思ってきちん叱ってくれることがありがたい」
「主人公になれる職場」「経営者との距離が近い」
「大学のゼミのような集まり」「愛情を与えてもらっている」と語っており、職場での関係の質の良好ぶりがよく伝わります。
ご夫婦が防波堤になり、世間の風から社員を守り育んでこられたのだと思うと、そのご苦労が偲ばれ、涙がこぼれる思いになりました。
第7回東京GCCでは、松本光男さんをホストに迎え、経営危機を乗り越えた際の想いや、「宿は人なり」という言葉の通りに人を大切にされている経営の秘訣をお話しいただきます。

東京GCC 開催要領

目的人を大切にする経営(人本経営)の理解と自社での確かな実践のためのコミュニティの形成、同志の仲間づくりの場の提供を行います。
主な内容GCCでは毎回(毎月開催)、人本経営を手掛け、これは参考になるという企業の経営者やリーダーの方をゲストホストとしてお迎えし、90分のご講話と質疑応答、小林秀司による最新の人本経営情報の提供を行います。そして参加された方との懇親会を催していきます。
とても学びがあることは確実です。ふるってご参加をください。
次第16:30  開場
17:00  主催者挨拶
    人本経営最新情報レポート SVC代表 小林秀司
17:30  ホスト講演&質疑応答
19:00  終演
19:00  開場にて懇親会
20:30  お開き
参加費3,000円(懇親会費・税込)
 ※当日現金でお支払いください。
目的
人を大切にする経営(人本経営)の理解と自社での確かな実践のためのコミュニティの形成、同志の仲間づくりの場の提供を行います。
主な内容
GCCでは毎回(毎月開催)、人本経営を手掛け、これは参考になるという企業の経営者やリーダーの方をゲストホストとしてお迎えし、90分のご講話と質疑応答、小林秀司による最新の人本経営情報の提供を行います。そして参加された方との懇親会を催していきます。
とても学びがあることは確実です。ふるってご参加をください。
次第
16:30  開場
17:00  主催者挨拶
    人本経営最新情報レポート SVC代表 小林秀司
17:30  ホスト講演&質疑応答
19:00  終演
19:00  開場にて懇親会
20:30  お開き
参加費
3,000円(懇親会費・税込)
 ※当日現金でお支払いください。

会場は東京駅八重洲北口すぐ

東京GCCの会場は東京駅八重洲北口にあるパパラギダイビングスクール東京店になります。

パパラギダイビングスクール東京店
アクセス JR東京駅八重洲北口から徒歩3分。
住所 〒103-0027 東京都中央区日本橋2-3-18 2F
☎ 03-6214-3880

GCC東京 参加申込フォーム
第7回ホスト 株式会社ホテル松本楼
代表取締役 松本 光男様

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